推進員派遣報告
実施日
2021年9月28日
研修会
奥州市環境学習事業(SDGsに関する学習会)
テーマ
SDGs
推進員
花澤 淳
主催者
奥州市市民環境部生活環境課 (岩手県立水沢商業高等学校)
対象
3年生60名
地域
奥州市
内容
THE SDGsアクションカードゲームクロス体験のサポートとしてゲームの仕方を説明するととともに、グループ毎にゲームを実施した。 ゲームは 4~5 人で 1 グループとし、全 11 グループを 4 人でサポートして、私はそのうち 3 つのグループを担当し、ゲーム中にアドバイスを行った。 また、高校生が今後取り組む課題のグループワークに対してもアドバイスを行った。
推進員より
時間の都合上、ゲームは 1 回しかできなかったが、やはり少なくとも 2 回はできれば良かったと感じた。 各グループとも積極的に議論しており、ゲームの目的である「楽しみながらトレードオフの課題解決の方法を学ぶ」ことは達成できたと思う。今回のゲーム方法解説あたっては、以下の点に注意した。 ・トレードオフカードの意味と捉え方(なぜ SDGs で“トレードオフ”が議題になるのか) ・リソースカードの特殊性(実際に課題に向き合うときのリソースは自身のこれまでの経験と知識に大きく依存し、同じリソースでも使い方が人それぞれであること)今回は一つのトレードオフカードに対してリソースカードを一人一枚のみ使用するスタンダードなゲームの方法で実施したが、多くのリソースカードを使用するより深く考えられて良かった。一方、ゲーム後の自主課題に対するアドバイスでは、自主課題の幅が広く、温暖化防止活動推進員としての環境に関する知識だけではアドバイスに限界を感じた。SDGs 自体、環境に特化したものではなく社会や経済に関する課 題もあるため、これらの知見を有するアドバイザーとの連携も今後は必要であると思われる。ただし、いずれの課題に向き合うにしても、その自主課題が SDGs のどのゴールの達成に寄与するものなのかをしっかり考えてもらうことが重要であると感じた(例えば、「野菜の皮を捨ててしまうのがもったいないのでなんとかしたい」という課題に対しては、単純に「つくる責任、つかう責任」に該当するという認識だけでなく、皮を有効利用することでゴミを減らしたいのか、過剰生産を減らして肥料等の資源使用量を節約したいのか、それとも貧困層へ提供して飢餓を減らしたいのか、といったところまで明確にすることで、自分たちの課題解決のゴールをイメージしやすくなり、それによって他社と共感しやすくなる)。アドバイザーとしての参加であったが、自身もいろいろ考えさせられる講習会であった。
主催者より
SDGsの概要について若生氏が講話。世界や日本で起きている問題解決のため、「環境」「経済」「社会」のすべてがバランスよく発展するように取組が進んでいることについて話をし、実際に地域でSDGsの目標達成に向けて取り組んでいる活動を今後のプロジェクトのヒントとして紹介した。 SDGsカードゲームⅩの体験方法について、花澤氏が説明。問題解決には、様々なアイディアが必要であるため、相手の意見を絶対に否定しないことが大切であると話した。自分の持っているリソース(資源)と仲間のリソース(資源)を繋げて物語を作るようにとアドバイスしていた。

***情報板***

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