一関市地球温暖化対策地域協議会セミナー参加報告
いちのせきからストップ温暖化 出前講座㏌むろね

令和4年10月1日(土)13:30~16:00
会場:一関市役所室根支所 室根曲ろくふれあいセンター+駐車場

【内容】

1:主催者挨拶 副会長 菅原 佐喜雄氏
2:講演「なぜ今、脱炭素か!世界と日本」 千葉 理恵氏
3:発表1「太陽光発電・EV(電気自動車を利用して)」 室根町折壁 遠藤 実さん
4:発表2「薪ストーブのある暮らし」 室根町折壁 金森 公子さん
5:市による補助制度(太陽光発電・蓄電池・薪ストーブなど)説明 生活環境企画係 阿部 仁氏
6:EV(電気自動車)外観見学と試乗・・・他実際に見て、触れて、質問して
  日産リーフ(遠藤実氏所有・Honda eパワー佐々木勝裕氏所有)

【実施風景】
○主催者挨拶:副会長 菅原 佐喜雄氏
副会長 菅原 佐喜雄氏
○講演「なぜ今、脱炭素か!世界と日本」 千葉 理恵氏
  1. 脱炭素とは
    カーボンニュートラルとは
  2. なぜ、カーボンニュートラルをめざすのか
    地球温暖化の仕組み
    地球温暖化でかわる気候
    気温の変化
    日本の二酸化炭素排出量
    家庭からの排出量
  3. 取り組み事例
    諸外国では
    日本では
    岩手県では
    一関では
  4. 私たちができること
なぜ今、脱炭素か!世界と日本
○発表1「太陽光発電・EV(電気自動車を利用して)」
 室根町折壁 遠藤 実さん

キーワードはマイナスをプラスにしたい
家族が多くて電気代や灯油、ガス代が嵩む・・・電気代を何とかしたい
農業を縮小したので、固定資産税の負担を軽減したい・・・
「太陽光発電設備」と「蓄電池」「電気自動車」「エコキュート」など、複数組み合わせることで大きなメリットが出る。他メリットとしてガソリン代相当を夜間電力使用で軽減、オイル交換が不要、車検代が少しだけ安い。デメリットは毎日、または数日に一度の充電が必要。長距離ドライブは途中で急速充電が必要(冬場の渋滞には要注意)
過度な負担にならない程度にできることを試してみたい。
電気量・燃料費を削減したいという思い(ライフワークになっている)が結果的にCO₂の削減に結び付いた。

太陽光発電・EV(電気自動車を利用して)
○発表2「薪ストーブのある暮らし」
 室根町折壁 金森 公子さん

使用燃料等(光熱費)
電気:照明・家電・調理・PHV車の充電
灯油:給湯器・灯油ファンヒーター(寝室)
薪:ストーブ(LDK、玄関、脱衣所、板場、2階寝室)
ピザ釜
倒木の整理:1本の倒木で軽トラック3台分
12月~2月はほぼ一日中薪ストーブを使用
薪割:機械を使って行っているためそれほど大変ではない
資源(山林の木を活用)

薪ストーブのある暮らし
○市による補助制度(太陽光発電・蓄電池・薪ストーブなど)説明
 生活環境企画係 阿部 仁氏
  • 住宅用新エネルギー設備導入促進費補助金について
    住宅用太陽光発電設備・太陽熱利用設備・地中熱利用設備・蓄電設備設置補助について
  • 薪ストーブ設置費補助金について
    薪ストーブ本体とこれに伴う肺炎設備の購入及び設置費用
  • 「森林資源を活用する一関市民の会」のご紹介
    一関市バイオマス産業都市構想の「市民による地域に根差した木質バイオマスの利用」を促進する市民の有志団体。
  • その他補助について
    住宅環境改善リフォーム補助金(令和4年5月27日に受け付けは終了)
市による補助制度(太陽光発電・蓄電池・薪ストーブなど)説明
○EV(電気自動車)外観見学と試乗
 ・・・他実際に見て、触れて、質問して

日産リーフ

EV(電気自動車)外観見学と試乗EV(電気自動車)外観見学と試乗

Honda eパワー

EV(電気自動車)外観見学と試乗EV(電気自動車)外観見学と試乗

「いちのせきからストップ温暖化 出前講座㏌むろね」と題してセミナーが開催され岩手県センタースタッフも2名参加し一関地球温暖化対策地域協議会の脱炭素の活動を知る機会となりました。

講演では脱炭素・カーボンニュートラルの必要性について学びました。発表1では遠藤氏の現在の暮らしにおけるエコな取り組み事例を紹介いただき、今後薪ストーブの活用も考えているとのことです。脱炭素がライフワークのようになっていると話された遠藤さん、今後どのような脱炭素な暮らしぶりになっていくのか興味深いところです。

 発表2では薪ストーブの活用を実践されている金森さんにその暮らしぶりを発表していただきました。高齢になると薪割も心配ですが、今では機械を利用しているためそんなに大変ではないようです。(山の森林を資源として持つ方には有効な暮らし方かもしれません)

その後一関市の担当課より太陽光発電設備・太陽熱利用設備・地中熱利用設備・蓄電設備・薪ストーブ購入などの補助金の説明がされ、一連の発表がつながるとても分かりやすいセミナーとなりました。

 エコというと我慢、苦しいイメージですがこのような「楽しみながら」をキーワードに取り組む方が増えるための事例や紹介は有効的と感じました。

室内での講演及び事例発表終了後、駐車場に場所を移動し、電気自動車について実際に使用されている方2名よりお話を伺いその後試乗もさせていただきました。やはりエンジンがないので走行は静かでした。脱炭素を視点に自身のライフスタイルの中で何をえらぶのか考える機会となりました。

 一関地球温暖化対策地域協議会ではこのように各地でのセミナー等を展開し、草の根運動を行っています。一関市内から車で1時間ほどかかる室根地域での開催でした。参加者は少なかったのですがほぼ全世帯にチラシを配布したとのことです。実施するまでの過程も大切だなと思いました。


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